ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ベイブ

 

ベイブ (吹替版)

ベイブ (吹替版)

 

うおーすげーおもしれー。色んなところで名前を見る作品ではあったけれども、なるほど確かに大変魅力的な映画だわ。本をモチーフにしている映画は結構あるけれど、ここまでしっくりくる作品もなかなか記憶にない。いやあ、広角レンズを使って極端なパースをとって、こんなに作品のトーンを作れるんだなあ。ローアングルとアオリが大変記憶に焼き付きますね。

作品としては家畜と人間を家畜視点で描くという、まあ大変扱いづらいテーマだと思うのだけれども、問題をすり替えてきっちり感動に持っていく脚本はさすがだなあ。ご主人が自分を食べようとしているところをダンス一発で乗り切って、作品の感動ポイントを「変わり者と思われても信念を貫く」というところに持っていくのはとても上手いなあと思う。主役のキャラがきちんとそれに説得力を持たせているのもすごく良くて、広角レンズでグイッと顔のアップを続けてきたからこそ成立するんだろうなあアレ。ベタベタだけれども、無音であの息を呑むシーンをやられちゃったら、そりゃあもう見入ってしまうワケですよ。

あと脚本のジョージ・ミラーって、あー、『マッドマックス』の監督ね。最初はビックリしたけれども、考えていれば『ハッピー・フィート』も撮ってたわけで、だいぶ通じるものがある。