えーそんなグロくすんのかマジか。子どもがいるから油断してたけどすげえショッキングだけどいいのこれ? キューブリックのシャイニング撮影時のケアとか思い出して本気かよーと思ってしまう。そのくらいグロくてショッキング。
でもさーなんであんなクソガキにしたんだろう。金持ちの娘のクソガキって確かにすげえ吸引力のあるパーツだけど、物語としては扱いが難しくて、どうやってそのクソガキへのむかつきを解消するかってキツいよね。因果応報で殺しづらいじゃん。この映画もやっぱりその感情的な回収が上手くできなくて、後半はただ泣きじゃくって救出されちゃうでしょ? いやー、そこら辺考えずにあそこまでの責任を負わせる描き方はちょっとあり得ないと思うなー。
そういう意味では終始脚本が雑な作品ではあって、ラストの展開はむしろ一周回ってギャグだよね。突然リーダーシップを発揮し始めるコメディアン、泣きじゃくるクソガキ、スプラッタのついでに突然始まるSAW的グロ展開、実はブッチャーだった社長、結局何の意味もなくやってくる救出、唐突にヒーロー的結末を迎えるデブ、「は? マジでそれで終わり?」というくらいとってつけた感のあるスタッフロール。ってかせめて不倫妊娠に対してはなにか回答を用意してやれよ……
エレベーターという密室状態での人間ドラマとか、外部とのライブ中継による面白さとか、色々面白くなりそうなヒントはあっただけに、大変もったいない作品だなあと思いました。