いきなりツインタワーから始まるのがスパイク・リーって感じだけどそれがきちんと話の中身に調和してるかしら? まあ作品のタイミングからしても適切な位置で描くのは難しかったかもしれないけど、ちょっと悪目立ちしちゃってる感じがするなあ。
しかし時間前後とかしたりしてちょっとわかりづらいところもあるけれども基本的には本当にシンプルな話であり、そんなんたっぷり語るはずのことがあるのかわからんけどどうもたっぷり見入ってしまう。それぞれの役者が良い芝居してるのはもちろんだけれども、なんでこんな出来事も少ない話にじっくり見入っちゃうんだろうなあ。謎の吸引力。まあしかし普通映画では刑務所に入るってただの因果応報で「そういう展開ね」で了解取れてダイジェストで何年後、とかになっちゃうところを、そこまで悪人とも思えない人間視点で前日の心の動きを徹底的に描くというのは、なるほどなーという視点だなあ。
やっぱりラストは印象深くて、いやまあ演出的にはやり過ぎなんだけど、まあそのあざとさ含めてしょうがないよなあと思わされるよなあ。『イリヤの空、UFOの夏』とか思い出さずにはいられるだろーか。
にしても教師と教え子のエピソードはよくわからん。あれってなんなんですかね? 犯罪者になるのって割と簡単という話? あともうひとりの友人が株ディーラーなワケで、やはりそういう位置づけなのかしら。