ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

 

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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『公共性』を読んだ後だからもうめちゃくちゃ楽しかった。マイケル・ムーアって今までいくつか映画を見てたし編集とかすげえし問題の切り口が超楽しいしで、うーんすごいなあとは思っていたけどさあ、ようやくこの人が何をやっていたのかが理解できた気がするよ。というかあの展開の中で突然フェミニズムをブチ込んできたり、ラストに結構無理矢理な感じでアイスランドに行って『キャピタリズム』の続きをやったりで、この監督の思想ってのはもうこれ以上ないくらいに、公共性に関わる問題を訴え続けてきたんだなあ。当時トランプはまだ当選していなかったはずだけど、それでもこういう視点からアメリカという国を捉えてドキュメンタリー作品を創っていたんだなあということに、まあ唖然としちゃうよね。そりゃまあ、トランプ当選後にあんな的確なコメント出しますわ。すごい(今更)。

とまあ、ラストでアメリカ発のアイディアだよというオチがつく辺りも含めて、構成の妙が光る作品ではございますが、それ以前に単純に各国の文化紹介としても大変面白いよなあ。特にグサッとくるのはやはりドイツの下りで、そりゃまあ街中にあんなにたくさん歴史的な出来事を振り返る機会が転がっていたら、生活している人間の意識も変わるよね。それに引き換え日本は……みたいな話法はどうなの? とも思うけど、メルケルとかの振る舞いを見ているといやー、やっぱり比べて見てしまうよなあ。