ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

かいじゅうたちのいるところ

 

かいじゅうたちのいるところ [DVD]

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スパイク・ジョーンズの映画は好きだけど、うーん、これはちょっとやり過ぎちゃったんじゃねーかという感じ。いやまあ愛おしさは隅々にまで漲っているし、それ以上に少年の嘘をバネとしたかいじゅうが持つ危うさが根っこからストーリーを支えていて、それはとても強力で愛らしい作品だなあとは思うものの、強烈に人を選ぶというかなんというか。この監督は他でも色々人は選んでいたけれども、うーん、これはちょっと難しい人も多いんじゃないかなあ。オレは全然乗れない。

まあ、絵本を原作にしてこんな子どもの妄想みたいな内容で一本映画を撮ってしまおうという決断が意味わからんし、でもそれができると決断したんだろうなあ。実際怪獣を中心に据えてわけのわからない展開をボンボン入れることで、全く意味のない意外性が興味をちゃんと引っ張って行けてるもんなあ。それは例えば冒頭の少年の「お話」みたいにかなりクオリティが高くて、単純に技術的な面では感心してしまう。

けどそもそもオレそういう子どものワケわからんお話とかにはあんまり心惹かれないんだよなあ。好きな人は大変好きなのもわかるんだけど。

にしても怪獣の存在感がすごいなあ。怪獣だけでアレだけ画面が持つとは思わなかったよ。