ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジョジョの奇妙な冒険 第5部

 

ジョジョの奇妙な冒険 第5部(30~39巻)セット (集英社文庫(コミック版))

ジョジョの奇妙な冒険 第5部(30~39巻)セット (集英社文庫(コミック版))

 

最近アニメも見始めたし、4部までは読んでたんだけど5部はまだだったなーと思って読み始めた。

うーん辛い。正直辛い。4部までのスタンドってこんなに分かりづらいっけ? 俺の理解力がないだけ? 主人公の能力もイマイチ良くわかんねーなーって感じだし、敵味方含めてキャラクターの役割もビミョーだし。ブチャラティとドッピオは理屈はよくわからんけど有無を言わせぬ説得力があるというか、まあだいぶ印象に残る。がが、他のキャラがもうちょいこう迫力あって欲しかった感じはするよなあ。ミスターも最後までいる割にはイマイチインパクト弱い感じだしなあ。そしてラストの入れ替わりは、うーん正直だいぶ辛かった。そんなに効果的な感じもしないし、ラスボスの強さもまあよくわからん感じで終わってしまったからなあ。というかキング・クリムゾンがイマイチピンとこない能力だったっつーのはある。やっぱ俺の理解力がないのか。ないのか。あと文字のパワーは正直落ちてるのかしら。それともアニメを見てそのインパクトが印象に残ってるだけ? まあキンクリとかでネットスラングにはなってるくらいだしなあ。

コップ・カー

 

COP CAR/コップ・カー(字幕版)

COP CAR/コップ・カー(字幕版)

 

『ナイト&デイ』が大変良かったんで、ジェームズ・マンゴールドの映画みよーと思って『コップランド』が脳内に入っていて、んじゃー観るかーって完璧に勘違いして見たことに今気付いたのだった。でもまあこれもジョン・ワッツが監督なワケで、『スパイダーマン:ホームカミング』は最高に好きな作品なので結果オーライ。

でまあクッソ面白い映画だった。最高だった。最高。子供がパトカーを盗むって言葉にすればただそれだけのことだけどさー、それをちゃんと快楽の原則に沿って目が離せない描き方するんだもんなあ。しかも腰を落ち着けてたっぷり時間を掛けて描写して、全然飽きもさせないんだから。いやーすばらしい。筋書きはもう十全って感じ。想像通りの展開、適切な意外性、そして最後まで目を離させないサスペンス。いやーもう映画を見た! って感じ。こういう作品を見られるのは大変な喜びでございます。

終始良い役者揃いで、突出しすぎもせず適切に役柄を演じているなあって感じるけれども、何より良いのはおばちゃんだよね。車がすれ違うだけでアレだけ引き込まれる演技できます? 通報シーンの「あー、このおばちゃんまだ出てくるんだ」って意外性からのー、「ここらへんの道は詳しいのよ!」って鉄火場を知らずに飛び込んで来るあの近づかないでお願いだから感。うーん、正しく映画だなあ。堪能。

 

ダークナイト

 

ダークナイト (字幕版)

ダークナイト (字幕版)

 

久々に観るタイミングかなーと思って鑑賞。というのも前にこの映画を観たときは、基礎教養というか、ヒーローのなんたるかが全く理解できていなかったのだけれども、今見るとさすがによくわかるなー。というか恥ずかしながら、以前はそもそもなにをやっているのかよくわからなかったけれども、これは本当にストレートにヒーローをテーマにして置いてるのが理解できるなー。印象よりもずっとシンプルな脚本。今見直すと、例えばエシュロンじみたあの盗聴装置がなぜあそこでクロスカッティングで消滅しなければならなかったかとかが大変納得がいく。っつーか本当に自分はなにを見ていたのだろーなーという感じ。

さてさてそれはそれとして、改めて映画を観ると印象よりもずっと大人しい映画だなーと思った。もちろん破壊のシーンは大変よく撮れていてカタルシス満載だし、各シーンのいかにも映画っぽいアイディアはとても良いのだけれども、基本的には剛速球で真っ直ぐ勝負といった感じ。今見返すとフェリーの下りとかは真っ直ぐすぎてだいぶ気恥ずかしいくらいですね。

あとはやっぱり当たり前だけどキャラだよねー。ほんとジョーカーがすごいわあ。タダの悪役ってワケじゃなくて、悪を抽象化したみたいなあの立ち位置は、普通できないよねえ。ってかバットマンというよりも、ジョーカーの悪事を楽しむ映画ですわこれは……

 

エンド・オブ・ウォッチ

 

んーと、いわゆるファウンド・フッテージってやつなのかしら? しかしまあ、あんな無理やりカメラを撮ったり身につけたりするシーンを描きながら、中途半端に神の視点の映像が挟まるのって、だいぶ興醒めしちゃうなあ。もちろんリアルな視点が挟まることでのリアリティーはあって、だから全く意味がないわけじゃないんだけど、それよりも「え? ここでなんでカメラ回せてるの?」みたいな意識が常にどこかにあって、むしろ邪魔だなーと思います。敵側がカメラ回す意味ってありましたアレ? あと、そもそもこういう警官視点のドラマでは、『パトリオット・デイ』の銃撃戦がやけーにリアルで印象深かったのも影響しているのかもしれない。アレは作品的にはキツいところが多かったけど、映像的には見たことないもの見れられて面白かったよなー。

でまあこの作品は、そういった小手先のあれやこれやは割とどーでもよくて、むしろ主演ふたりの友情と生き様のストーリーって感じ。正直言語の壁が大きくて、ふたりの軽妙なやり取りのニュアンスをだいぶ落としてるなーって気はするのだけれども、まあそこは空気で読み取りますよね。特にマイケル・ペーニャの純朴でストイックな生き様が心を打つよなーと思いました。

でもなー、決着で片方生かすのはちょっとやりすぎだよなー。両方殺したら両方殺したでちょっと……というのもわかるが、しかしあの状況でひとり生きてるってのはさすがにだいぶ釈然としない。

ラブライブ!サンシャイン!!

 

ラブライブ! サンシャイン!! Blu-ray 1 (通常版)

ラブライブ! サンシャイン!! Blu-ray 1 (通常版)

 

『ラブライブ!』の無印は見ていなかったのだけれども、沼津に行く機会があってそれじゃあなんか現地で盛り上がってたみたいだし触れとくかーってことで観ることに。なるほどなーこういうものなのかー納得という気持ちと、うーんだいぶ気持ち悪いなあこの話という気持ちが渾然一体となっている。複雑。

一番面白かったのは役者の成長で、最後の方の回想シーンで出会いを振り返っちゃったりなんかするところ、明らかに芝居が良くなってるのがわかるんだよねー。アイドルって一緒に成長する側面があるのだろうけど、作品の中でもそういうのが窺えるんだなーってだいぶ納得した。キャラクターももうとにかくしつこくわかりやすく描いていてなるほどなーという感じだし、終バスの感じとかはそうそう田舎ものはそこらへん推してかないとねーって同意したし、まあ色々勉強になった。なった。

けどなー、やっぱり閉校絡みのドラマは機能してないよなあ。そもそも主人公がなんでそこまでこの学校にこだわるのかが分からない、分からなくても良いのだろうけど全然共感できないって感じ。失われていくものへの悲しみみたいなのは、まあこういう視点で物語を描くときに重要なんだろうけど、そんなこと言ったらフツーに卒業でそういうドラマ作れるじゃん? と思ってしまう。前作から見ていれば納得できるところなのだろーか。朝5時前に駆け込みで応募があるなんて明らかにあり得ない嘘をついてまでドラマにしても、どーしょーもないとおもうんだけどなあ。うーむ……

アンディフィーテッド 栄光の勝利

 

こんなん泣くやろ。ってかモキュメンタリーじゃないよね? 一応ドキュメンタリーなんだよね? 色々創ったような展開が出てきてビックリしてしまったよ。本当に全部それが起こったことなのであれば、うーんそりゃあすごい瞬間を捉えたドキュメンタリーだなーと思う。

メンフィスといえば、あー、キング牧師が暗殺されたところかーとか思いながら見る。冒頭のボロ家が淡々と流れていく映像がマジでシビア。「19世紀に綿花の集散地として発展する一方で奴隷市が開かれた歴史を持ち、今でも人口の約6割をアフリカ系アメリカ人が占める。」って、なるほどねえそういう土地柄なのね。『栄光の彼方に』はトム・クルーズがトム・クルーズ過ぎてイマイチピンとこなかったけど、この作品にはめちゃくちゃ共感してしまうなあ。アメフトで奨学金を得て街を出るというモデルが、これだけ時間が経ってもまだまだ普通に通用するのがすげーなーと思った。

あとはあのコーチ本当に何者なんですかね? すごすぎ。アメリカ人ってふつーのひともふつーにあんな堂々とグッドなスピーチができるの? まあ昨今、教育現場でスポーツを強制的にやらされることがネガティブに捉えがちだったりするけれども、こうやってきちんとした指導があればそりゃあ有効に機能するよなあと思う。明確に敗北する機会を設けることは、成長にとって大事だよなあ。

ベスト・キッド

 

ベスト・キッド [Blu-ray]

ベスト・キッド [Blu-ray]

 

ジャッキーの方。なんでウィル・スミスがでてきたの? と思ったら、あー、子供か。『アフター・アース』に出てきたコね。納得。

いや、『アフター・アース』では反感しかおぼえなかったけど、この作品ではちゃんとキュートな子役って感じで良いですね。憎たらしさがイイ感じのスパイスになっている。

脚本はリメイク前とは全然違っていて、異文化に溶け込む話にするのかなるほどなーって感じ。スクールカーストはどうしてもアメリカローカルな文化だよなーって感じがしたけれども、今作だとかなり普遍性があるよねえ。そういう翻案には感心&納得。

ストーリーはまあ大体がわかりやすいエンタメで進んで、概ねイイ感じではあるのだけれども、ジャッキーが突然自分の車を破壊しまくるシーンのギョッとする感じがマジで異常。温和で頼れるおじさんの剥き出しの部分が、突然襲ってきて超狂気。ジャッキーの狂気がこんなに怖いとは思わなかったよ。その後の修行シーンで、なんとなーく救われた感じはしなくはないけれども、でもなあやっぱりちょっとシコリが残るよなあ。

あとどーでも良いけどラストは師匠同士のバトルをして欲しかったぜせっかくだからジャッキーに暴れて欲しかったぜ。