色んなところでタイトルは目にしていたけれども、あーなるほどそういうネタなのか!! いやー納得納得。アイディアとしては、倫理的にどうなの? というところを除けば、大変素晴らしいと思う。というか、こういうアイディアがひとつあったとして、それをここまでの形にきちんと落とし込んだのが偉いよなー。
っていうかこれ、不倫やアルコール依存や聴覚障害から逆算してのこのシナリオでしょう? 日記を書くくだりも上手いこと展開の伏線になっているし、何よりラストの決着の付け方が素晴らしい。脚本が普通のホラーのものとはちょっと格が違う感じがするなー。いや、この脚本家で他の作品にはそこまで良い印象はないけれども……アクアマンとかは演出の問題に引っ張られてたのかもしれんなあ。
ミーガンとかとよく似た形式のストーリーだけれども、そうやって考えると、あの映画は悪役をロボットにすることで、この映画の脚本の倫理的なヤバさを回避していたのかなー、とも思った。いやもちろん、ホラー映画なんだしそういうヤバさこそがむしろ恐怖に寄与する側面もあるのだろうけどね。少なくともオレにとってはは、ミーガンよりは全然こっちの方が見ていてイヤな感じがしましたよ。