『ポリス・ストーリー』の続編なわけだけれども、冒頭であの心躍る音楽が流れて前作のおいしいシーンダイジェスト流されちまったら、もうそれだけで満足しかねませんね。そのくらい前作の見せ場がすごかった。
本作品はジャッキーのアクションが相変わらずキレキレで、公園の遊具を使った細かなアクションなど、小さい箇所でのアイディアをみるとこっちもなかなかやるなあ、むしろ前作よりもイイかもなあ、という感じがする。ただ見せ場がラストの工場大爆破というのは少し安直と言えば安直で、前作のバスに傘で飛びつく的な「当たり前のものを組み合わせて劇的なシーンを生み出す」みたいなアイディアはもう一声、という感じがします。
あとどう考えてもストーリーはヨレヨレ。冒頭で出てきた親分が尻切れで死にかけているのは何事? と思ったけど、あー、やっぱり大きな脚本変更があったのね……いかにも香港映画という感じ。でもジャッキーの肉体美が眩しい拷問シーンの問答無用の吸引力は素晴らしいし、その後の爆弾身につけ疾走シーンはそのザルなストーリーにもかかわらずめちゃくちゃテンションが高くて、まあお話なんて整ってりゃイイってもんじゃないんだよなーと思わされます。