マリグナント 狂暴な悪夢

マリグナント 狂暴な悪夢 [Blu-ray]

あーなるほど。「ＳＡＷ」の監督ね。

多重人格のシリアルキラーを、実際の存在にしてしまったという、まあ普通に考えてバカバカしいようなメインアイディアを、ここまできちんと仕上げたのは偉いなあ。ストーリーもわかりやすいし、アクションもまあまあ面白いし、映像も雰囲気あるしで、ちゃんとしたホラー映画を見たなあという気がしましたよ。とにかくメインのアイディアをきちんと料理しているので、私全然嫌いじゃないです。

あと面白いのがシアトルの地下に都市が埋まってるって話だよなあ。あんな場所があるならそりゃあホラーに使わない手はないというか。過去のビデオテープとかそういうのも含めて、トーンの作り方がうまくて良かったです。アメリカで呪いみたいなのってなかなか難しいと思うんだけれども、避妊とか奇形とかかなりギリギリの題材を使って、ちゃんと生理的に恐さを感じるように作ってるんだなあ。ＤＶとか流産とかのエピソードもきちんとストーリーに組み込んであるし……うーん、やっぱりちゃんとしてる映画だなコレ。