「コーラスライン」って、確かこないだ読んだミュージカルの本にもちらっと出てきてたよね。「One」はさすがに聞いたことがあるけれども、なるほど有名な作品なのね。あらすじはかなり良い感じだから、そっちの方を先に見るべきだったか……
再演に向けてのオーディションがメインだけれども、それを通じてオリジナルがどう作られてどういう想いが込められているかが紹介されている作りで、なるほど納得の構成。原作が人物にスポットが当たる形式なのも、このドキュメンタリーを上手くもり立てているよねえ。
一番印象的なのは、やはり途中に出てきたゲイの父親との和解のオーディションだよねえ。原作の作られ方も合わさって、あのシーンは本当に泣けてしまう。もちろん芝居もめちゃくちゃいいんだけれども、審査員のリアクションが本当に良くてねえ……
歌やダンスの善し悪しも、それほどきちんと判断できるわけじゃないけれども、こういう編集で一本に繋げられるとなんとなく見分けることができて、残酷な編集だよなあと思いました。いや、もちろんオーディションってのは残酷なものだから、正しい編集なんだろうけれどもね……