ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ドーナツキング

 

ドーナツを通じてアメリカって国家を描いている作品になっちゃってるよなあ、コレ。そもそも西海岸のドーナツチェーン店でカンボジア移民系のチェーンが多い、というのにビックリしたんだけれども、その根っこがベトナム戦争のアレに結びついているという因縁が、いかにもアメリカ的だよね。カーター大統領が出てくるあたりとか、あーなるほどそういう社会のタイミングね……みたいに納得感がデカい。

そしてまあ、アメリカにやってくると西海岸がモータリゼーションで拡張するタイミングで、だからドーナツが求められた……というのもいかにも! という感じだし、そこで移民が勤勉に働いて夢の邸宅を手に入れるサクセスストーリー、というのも超アメリカ的。

でもそっから先はさらに面白くて、成功した第一人者がギャンブルで身を持ち崩すのは、アメリカッぽすぎて笑ってしまったよ。ラスベガスなんて、アメリカの資本主義のカリチュアみたいな場所だよねえ。っていうか、資本主義のマネーゲームを見れば見るほど「ギャンブルじゃん」って思うしね……

でまあ、話の軸はそこで新世代に映って、アメリカ生まれの世代がドーナツチェーン店とどう向き合っているか、みたいな話になるんだけれど、そこでSNSがズガン! と出てくるのもまたねえ……この流れで見ると、SNSでのマーケティングやバズが、新たな時代のアメリカの象徴になっていくんだろうなあ、って感じがしちゃいましたよ。