ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

Mr.インクレディブル

 

あ、これも「レミーのおいしいレストラン」の監督なのね。言われてみればチョー納得。そこまで深くえぐってくる脚本じゃないけど、エンタメとしてはきちんとしているというか、ストーリーは悪くないという感じ。期待したものが期待したとおりに出てくる、というのはとても貴重なことだと思う。

あいや、しかしこのテーマだとちょっと不足に思うところもあるかなあ。家族愛の映画としてはちゃんとしていると思うんだけれども、この作品で最初に提示された「ヒーローへの訴訟問題」みたいな問題って、ちょっとスルーされ気味ではあるよね。特に最初は、「誰を救うべきか」というのを恣意的に選べるとか、正義はなんのために行使されるべきかを個人が選んで良いのか、というベタだけれども強いテーマがシメされてしまっているので、そこがまともに取り組まれていないところには、やっぱりちょっと疑問が残る。続編もあるみたいだし、家族の話をやるんだったら、そこら辺でテーマになっちゃったりするのだろうか? いやまあ、しかしそうなったらそうなったで「そういう話なの?」という感じもしなくもないかしら……

しかしまあ、背景を見るとCGって随分進化したんだなあと思わされますねえ。森のパートもなかなか表現が厳しいけれども、街はさらに背景の寂しさを感じてしまいますね。今のCG表現がいかにリッチかって話だよなあ。