ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

フォードvsフェラーリ

 

うーん、やっぱりジェームズ・マンゴールドは映画が上手いなあ。インディ・ジョーンズはやり過ぎ感があったけど、基本的には好きな監督と思う。

この映画、「フォードvsフェラーリ」ってタイトルでそういう内容を期待してたけども、ストーリー的にはもっと別の対決を描いているよね。マット・デイモンvsクリスチャン・ベールの方がまだイメージに近いか。ともあれ、成功を目指す男が常に争いに巻き込まれなければならない、という話では、ある。

のだけれども、『バービー』見た後だと、主演ふたりの殴り合いのシーン、アレ、笑っちゃいますよね。もちろん、あの短い殴り合いが、お互いに相手への配慮を含んだものであることが、叩き付けるものの選択や相手への気遣いで示されてはいるんだけれども、それを遠くから見守る妻の視線が強烈でねえ。全体が、いかにも「男の映画」ってつくりなだけに、要所要所で存在感を発揮する妻の存在がねえ……ラストシーンの距離の取り方が、いやあ、なんとも言えない……並んでフィニッシュを決めたときの「自分で決めたのよ」の表情があっただけにねえ。

ま、そういうこと考えずに、純粋にエンタメとして良くできてるし、いやあ……やっぱりジェームズ・マンゴールド、映画が上手いよ。