1964年って『メリーポピンズ』の年じゃないですかー。いやーすごいなあアメリカ。ってかこんな近くまで黒人差別がこの感じで行われてたってことでしょ? 公民権運動ってキング牧師とか白黒の映像で見てるからずいぶん昔の話だなーとか思っちゃうけど、ほんの50年前の出来事なんだよね。アメリカってなんで人権に対してあんなにめんどくさいんだろう、とか漠然と思ってたけどさあ、こんな出来事があった国ならそりゃあ日本とは全然意識が違うよね。
それにしてもFBIの映画である。ってかさ、FBIがこんなストレートに良識の守護者みたいな描かれ方してるのなかなか記憶にないよなあ。ほとんど台詞には出てなかったけど、やっぱりこれもケネディの時代ってことなんだろうか。まあ相手が擁護しようのないモノってところもあるのだろうけど。そういう意味でちょっとバランスの危うい映画になりそうな所を、ジーン・ハックマンの微妙な立ち位置が救ってる感じ? それでも自白へ追い込む手口は正直おっかねーなーとか思ってしまうけど。
ところで今作のウィレム・デフォーなんだけど、マット・デイモンに見えてしょーがない。今大学でのFBIのお坊ちゃんでこの役柄演じるならマット・デイモンだよねえ。すっとジーン・ハックマンは誰がやんのかしら。こういう味のあるおっさん俳優ってすぐに思い浮かばないなあ。
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