ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

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ネットで批評家がどーだこーだ話題になってるけど、むしろこれを批評家がポジティブに評価したら笑うわ。

まあ多分構造にそういう感想を誘発する部分もあると思うんだよなー。序盤のブルックリンのイタリア系移民が配管工として働くところとか、明らかに階層意識がバックグラウンドにあるわけじゃん? そういうストーリーの構造が、地下の謎の土管を潜ることで、途端にチャラになってワンダーなトリップが繰り広げられて、しかもラストの現実への波及までテキトーに処理されるんだから、そりゃまあ別に語ることないよねえ。異世界に行ってからのストーリーも、姫が姫たる根拠もなく、行動原理も「兄弟愛」だけという……『ニンジャバットマン』だってもう少し言い訳用意してたよなあ、って感じ。

アクションと半径30センチメートルのストーリーで話を転がす感じで、自分はそこら辺の割り切りはそこまで嫌いじゃないんだけれども、クッパに関してだけはちょっと乗り切れない……どころかむしろ怒りが湧くなあ。彼は周囲に人間関係を学ぶ機会がなかったキャラクターだけれども、恋愛に関してはとても真剣で真摯な行動を取っているわけじゃん? 身の回りに、恋愛を学ぶ機会が少しでも転がっていれば、ああはならない可能性が充分にあるような、そういう内面を与えられてると思うんだよね。そういう描き方をしておいて、「彼には恋愛は不可能です」って結論を無慈悲に与えるのは、しょーじきどうかと思う。ってか、彼にとって真剣なあの歌を、〆のギャグとしてチョイスするセンスとか、正直言って恋愛弱者の男性をバカにしていると思うし、そこは「ポリコレ的にアウト」って男性が普通に怒るべきとこだと思うんだよなー。