ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ベター・コール・ソウル シーズン4

 

うーんやっぱり面白くて立て続けに見てしまうな。ということでシーズン4。

前回、キムがらみの恋人関係のエピソードに乗れるか不安を抱いていたわけだけれども、今シーズンはひたすらそこに取り組む展開でビックリしてしまった。ってかさー、このシーズンの最後の盛り上がりをあそこに持ってくるのってすごすぎません?

いやさあ、最近「ザ・ボーイズ」とか「ピースメイカー」とか見て、「うーん、これは有害な男性性の話だなあ」って感想ばっかり抱いているわけですけれども、コレも構図的にはかなり似てるところがあるわけじゃん? まあ、アメコミの2シリーズほどロコツではないというか、テーマがむしろ善性をめぐる構造になってるから、そこに焦点が当たってなかったけどさあ。

ところが、このシーズンで兄がいなくなってから、ソウルのテーマが正しく同じ所にあったことが示されるわけだよねえ。以前「ザ・ボーイズ」の感想でも書いたけれども、子どもや兄弟と言った親族を対象とすることで、男性が自分自身に向き合うことがテーマになっていたわけで。傍らで兄弟の関係を最も長く見ていたキムだけが、ソウルが兄の死に向き合えていないことを知り、彼の支えになろうとするという今シーズンのテーマは、ふたりの微妙な心の機微含めて、めちゃくちゃ見応えがありました。

こんな地味でもちゃんと面白く話を作れるんだから、うーんやっぱりスゲーよなーこのシリーズ。