ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

東京2020オリンピック SIDE:B

 

SIDE A に比べてかなりテンションが落ちている印象。

色々理由は考えられるんだけれども、東京2020オリンピックのコロナ禍の状況を客観的なスタイルで記録映像に残すのは、ちょっと手に余ったんじゃないかなーと思う。Aの方はカメラがガンガン動くみたいなスタイルの面から、これが「私」の視点で切り取った主観的な映像であることが伝わったけれども、Bはそれよりも客観寄りな印象があった。やはり時系列を示して順繰り順繰りに出来事を示していくだけで、そこには客観を指向するニュアンスが出てしまうんだろうなあ。逆にAのOPは、印象の強かった出来事がとりとめもなく並べられていた印象だったということだろう。

Bで一番印象に残ったのは、バッハはバッハなりに筋を通したのかなーということで、もしかしたら彼に対する印象は、コロナ禍のストレスなんかでバイアスがかかっていたのかなーと思った。広島に向かうのは、五輪の理念からするとまあ筋は通っているよねえ。

一方で全然印象が変わらなかったのは森喜朗。自分の失敗を認めたら全てが瓦解するので、心の中では何を思っていても言わない……みたいなメンタリティはいかにも日本的って言うか、あーこれ太平洋戦争でみたやつだ!! みたいな気持ちになった。いや、ホントやベーよね。

あと野村萬斎と佐々木宏の対比もまあ強烈だなー。この作品では開会式のいざこざは全く触れてないし、開会式自体の様子も大坂なおみの聖火点灯など、限られたものしか流してないところからも、そのメッセージは明快だよなー。ってかあれだけの人物が顔を揃えているのに、野村萬斎が「日本文化への理解度が全く違う」みたいなコメントをしているのがメチャクチャ印象的だった。ああいう簡易な演出に留まって、逆によかったのかもしれねーなー。