ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ビデオドローム

 

ビデオドローム [Blu-ray]

ビデオドローム [Blu-ray]

  • ジェームズ・ウッズ
Amazon

難解……といわれましてもこれ理解できたら面白くなる奴なんか。よくわからんな。

そもそもビデオテープそのものが持つ質感とかにガッツリ思い入れとかあった方がいいんだろうなー。たぶん電波に寄らない映像が庶民に降りてきた……というのはすごい体験だったはずで、そこでアングラなビデオそのものが持つ魅力、みたいなのもやっぱりあったんだろうなあ。誰もがスマホで動画を撮って、ネットには腐るほど動画がある今とは、再生装置そのものが持つ魔力みたいなのはやっぱ伝わりづらいんじゃねーのかなー、とは思った。アングラなスナッフビデオみたいなジャンルは特にね。

でまあそこら辺の質感をさっ引いて見ても、まあさすがにジメッと伝わってくるのはさすがにクローネンバーグって感じだよなー。脳に障害が起こって虚実が入り交じる作品って、「どっちが本物なのか」みたいなところが強烈な強みであり、また同時にどうでもよくなる危険ポイントだと思うんだけれども、この作品はもう最初からそこら辺の境界があやふやなのがあからさまで、映像そのものを楽しむような感じで面白かった。

しかしまあ、創り物であることはわかっていても、人体と融合する描写はやっぱりなんか「ぐえっ」ってなってしまうなあ。不思議だなあ。