ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ゴールド: 金と人間の文明史

 

ゴールド: 金と人間の文明史

ゴールド: 金と人間の文明史

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面白いは面白いんだがくっそ長い。チビチビ読んでたら完読までめっちゃかかってしまった。

人類の歴史と金の関わりを書いた力作……という感じなんだけれども、いやー、やっぱり金って厄介すぎて良くわかんねーなー。「価値」というのがどこから創出されるのかというのがマジでよくわかんねぇ。「金本位制」というのはそういう意味で直感的にめちゃくちゃわかりやすかったし、それに政治制度が固執するのもまあよくわかるよなーとは思う。金と銀が並列して基準になっていた時代は、そのわけわかんない状態で経済なんて成立するの? と思うし。っていうか今の金を価値基準としない経済体制が出来上がったのは驚くほど最近の話だし、こういうスケールで考えるとドルが基準となった経済なんていつまで続くかわかんねえな……というのはすげえ説得力があるな。

全体的にダラダラしてまとまりに欠けるところはあるような気はするけれども、個別のエピソードは面白くて大変良い。というかニュートンの話とかは思わず笑っちゃうよねえ。やっぱり人間としてめちゃくちゃ面白いよな、ニュートン……

それにしても、国家間の金の貸し借りはホントワケがわかんねーな。もっとゆっくり読むべきだったのだろうけれども、むむむむむ……