ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ラーメン発見伝

 

ようやく読めたんだけどうーんやっぱりクソ面白いなあ。「才遊記」の構図もまあわかるんだけれども、こっちの方が力強くそしてロマンに溢れている…「ロッキー5」で父子の関係を描くのに失敗したあとにこのマンガを見るとなおさら。

もうとにかく芹沢さんを丁寧に書いているのが印象的で、一定の間隔を開けながら、徐々に藤本君との距離の詰め方を描いているのが本当にズルいよなあ。この構図の強さだけで26巻読めてしまうのがホントにすごい。っていうか芹沢のキャラがズルい。ラーメンハゲズルい。

いやまあもちろん個別のエピソードも効いていて、藤本が会社に対して秘密を持っているとか、サブレギュラーが個性を持ってショートエピソードのキーパーソンを努めるとか、さらにシリーズで各土地のラーメン文化をわかりやすく紹介するとか、いやー、ホントにちゃんとしてますね。ネットとか金銭的なトラブルとかも描いていて、そこら辺のリアリティも大変グッド。

あと細かなテクニックもよくできてるなーと感心させられて、最後の対決でわかりやすく「後攻破り」をやるとか、そういう仕掛けもナイスですね。「大仏顔」をわかりやすく導入したり、そういう細やかなグルメマンガのルールも、上手く使ってるよなあ。