ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

十三機兵防衛圏

 

PS版を買っていたのが今のタイミングでようやく終わるのだった。いーからさっさとやっておけよ……

いやまあ確かに全体的に大変丁寧で愛おしい出来にはなっていると思うんだけれども、もっとちゃんとドラマをやった方がいいよねえこれ。ドラマパート、ぶつ切りになって平行視点でキャラクターの心情がめちゃくちゃ追いづらい内容になっていて、それはそれで狙いで好きな人は好きなんだろうけれども、物語としての大きな盛り上がりみたいなのを拒絶する感じになっちゃってるよなあ。また題材も仮想現実とクローンが使われていることで、正直「この一回が重要である」という貴重さが担保できていないと思う。今、ここに「私」が生きていることの尊さみたいなのが薄まって、その分「まあ今までも消えたりリセットされたりしてたんならこの一度失敗しても仕方ないよね」という感覚がどうしても抜けきれないというか……

そういう状況で記憶の移転とか入れ替わりとかガンガンやられても、理屈が先行で感情がそんなに追いつかないよ、という感じ。もちろんそれはストーリー内容だけではなくて、この大変面倒だろう表現形式がもたらした語りの限界という感じはするんだけれども……逆に言うと、もうちょっとこうこの表現形式に最適化されたストーリー・ドラマもつくれたんじゃないの? みたいな感じはスゲーする。本当に惜しい。