スパイ映画のパロディって結構あるんだなー。そして『キングスマン』とか『オースティン・パワーズ』すげー良くできてたんだなー。
いやまあコレも全然ダメってワケじゃなくて、個別のアイディアとかは結構良いように思うんだよなー。序盤で放水銃で敵を一網打尽にするところとかマジで最高だし、「監視カメラが観ている」の機転とか結構すごいと思う。スカイダイビングのリスペクトも悪くないし、クライマックスのスタントもオートドライブで操縦不能になったところで線路にドン! とか、あの状況をつくっちゃえるのはふつーにすごいと思う。あとビル・マーレイはまじでズルいと思いました。あのシチュエーションってなんかのパロディだったりするのかしら?
がが、しかしこう、全体的に何かいまいち乗り切れないのはなんでなんじゃろー。成功しているスパイパロディ映画を観ると、やっぱり主人公とかヒロインとかに過剰さがないのかなー。まあ007もシリアスかっていうとそう朋限らないわけだけれども、パロディにした途端リアリティのレベルは明らかに変わってしまって茶番になるので、そこを何の面白さで担保してくれんの? みたいな疑問はどうしてもあったかなー。