ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

トゥモロー・ネバー・ダイ

 

もーとにかくバイクで左右のハンドルを持つというアイディアが素晴らしすぎて、あれだけでもうこの映画を見た価値があったという感じ。反発するふたりが同じ目的のために協力するのが最適解であるというシチュエーションをあれだけスマートにアクションで表現する機会ってなかなかないよね。その一連のアクションでたっぷり色々なアイディアも入っていて、後ろを確認するなんていかにもボンドなアクションまで入っていて、うーん素晴らしいぞという感じ。

何だけれども全体的にはまー雑で、あーはいはいこういう感じでアクション映画が撮られていたのねーとは思う。突飛なアイディア、間延びしたアクション、雑な展開……というので結構見ていてしんどかったんだけれども、まあしかし007のリアリティってこんなもんだだったよなーたしかに。今乗りアリティレベルとかアクションのクオリティとかと比べると、過渡期って感じはかなりする。

しかし1997年だとメディアの王者が新聞をベースにこうやって世界に干渉できるリアリティだったのが「あーそうだったのか……」と再確認させられるよね。しかもあれってスティーブ・ジョブズを下敷きにしてる? 当時のプレゼンでああいう属人的なアピールをしたのかちょっとわかんないからアレだけれども。映画のタイミング的にはApple復帰前後って感じか。ああいう捉えられ方されてそうだなーとは思った。