ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

民主主義とは何か

 

最近政治面白いなーということが多いので、そもそも民主主義って何なのよ? ということで読み始めた。

最初は近くの出来事をフックにして話が進んだから、現代の状況から実際的に仕組みを解説していくのかなーと思ったんだけど、真面目に年代を追いかけて民主主義、というか集団の意思決定のプロセスを追いかける感じになっていて、個人的には大変助かった。

とにかく古代ギリシアの民主主義にしっかり起点を置いているから、そこら辺の軸がブレずに読みやすいのも良かった。序盤から衆愚政治の危険性みたいなところの位置づけもしっかりしてあるし、民主主義のネガティブな側面もきっちり触れてあるから、読んでいて安心しますね。

アメリカの共和制と民主制の関わりの話とかも、大変面白かったです。本の中でも書いてあったけど、共和党と民主党の二大政党制って本当に象徴的なのね。

20世紀からの民主主義の変遷も、色々な思想家の考えがわかりやすくまとまっていてなるほどなーと復習する感じで読みました。しかしこういう分野でも、ナチスの残した爪痕ってのはでかいのだなあ……後半の辺り、もう少ししっかり頭に植え付けたい気もするので、そこら辺もう少し別の本にも当たりたいと思った。

しかしなー、この本からいっても、SNSと今のコロナの状況って、どう考えても政治への関心を高めざるを得ないわけで、果たしてこれから日本はどうなるんじゃろーなー。さすがに次の選挙はなかなかすごいことになるんじゃなかろーか。あとまじで陰謀論の影響がこわい。