ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

報道事変 なぜこの国では自由に質問できなくなったか

 

ちょっと前の本で今とは状況変わってるといいなーという感じ。

なかなか面白かったのは、取材のターニングポイントとして野田元総理の名前が何度も上がっていたことだよなあ。民主党時代にはあまり政治に興味がなくてそこら辺追いかけていなかったのだけれども、メディアとの関わり方が第二次安倍内閣以前に変わりつつあったのであれば、色々追求しづらいところもあるんだろうなーと思う。というかその意図が知りたいよねえ。

まあ色々思うところはあるけれども、まずはとにかくこういう記者の意見がまともに議論の俎上に上がらないところが絶望的だよなあ。どの主張もある程度筋は通っているので、そこに対してきちんと返答して是にせよ非にせよお互いが納得のいく妥当な結論を得るのが民主主義国家として当たり前のことだと思うんだけれども、そういうプロセスが破壊されてるってことでしょ。本当に絶望しかないよなあ。公文書の保存・公開が大事、という前提すらきちんと共有されている用には思えないもんなあ。

まーそれにしても、著書内で「新聞記者」が引き合いに出されるパートがあって一気に萎えてしまったのだった。ドキュメンタリーの方だったらわかるけど、あんなフィクションで扇動的な演出を臆面もなく使う作品を、まともな議論の参考として使って欲しくないよ……