ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

モーリタニアン 黒塗りの記録

 

ジョディ・フォスターとベネディクト・カンバーバッチが対になる感じでどっしり構えている感じの構造で、そりゃまあこういう格の役者にはこういう良心みたいな役柄が言っちゃいますよねーという感じ。

グアンタナモ収容所の事件は大スキャンダルで、それをこういうふうに取り上げてちゃんと映画にすればこのくらいのものにはなりますよね、というデキだとは思う。思うんだけれども、なんかねー、レベルの低い感心の仕方かもしれないですけど、こういう手堅い映画が手堅く作品となって、マスコミや軍のあるべき姿と反省を描いているのは、すごいなあと思っちゃいますよ。軍はきちんと情報公開をするべきとか、マスコミはこのように真実に迫るべき、というのがね、ちゃんと示されていてね。日本で「新聞記者」みたいな映画が撮られているのと、どうしても比べちゃいますよね。民主主義という社会がきちんと機能すべきっていう強い意志を、感じちゃいますよねえ。

しかしまあ、もうちょい色々工夫できなかったのか、とは思うかなあ。隣の囚人のエピソードとか、原作ではすごく印象深い話だったのだろうとは思うんだけれども、映像にされてもイマイチ面白味が湧かない感じがするよなー。やっぱり、映画としてはちょっと単調なとこがある気がする。