ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

究極の地産地消暮らし 1年間の家族記録

 

いろいろ思うところのあるドキュメンタリーだな……

とにかく家族のあり方というのを最初に考えてしまう。ネイチャーな思想にかぶれている母親に1年間食生活を拘束されるというのは、果たして倫理的にどうなのか、ある種の虐待に近いんじゃねーの? みたいなこと。いや実際どう考えれば良いのかわからんけれども、自分がその立場に置かれたらどう考えるだろうな。エンディングのスーパーの食い物食って満足! みたいなリアリティがたまらんなあと思いました。

しかしこれ「地産地消」というキーワードに「何の意味があんの?」って意識だからこう感じるのかなあ……地域のコミュニティを大切にして、みたいな感覚が全くないから全然ピンとこない。冷蔵庫をガンガン使ってガソリンも利用して、という生活で、流通というテクノロジーの成果を利用しない感覚というのが、根本的に理解できていないんだけど、あの土地に住めばそれが実感出来るのだろうか?

あと人類において食料の保存というのがいかに大変かということを思い知らされる。スーパーって食料の流通を担保しているように見えて、ストックとして機能するというのも結構な役割なのだなあ。言われて納得という感じ。

まあしかしユーコンでこれをやるというのがなんとも……たしかにユーコンでこれができるのなら世界中のどこだってできるのだろうな。