あーなるほどー今の時代でリメイクするとこうなるのかー。
まあインターネットで世界は一変してしまったわけで、そこでファイアマンを主軸にして焚書をテーマにするのは結構厳しいよなーと思う。もちろん現状のSNSの状況があるから、「思想が統一されていないからこそ争いが起こるのだ」というメインのアイディアはすごく納得がいくものになっていると思うけれども、インターネットがあってなおかつそのフィジカルなメディアを目の敵にしなきゃならない状況ってのはあんまりピンとこないかなー。水は低いところを流れるっつーか、より便利なネットでガンガンコントロールされた情報が流れたら、わざわざ書籍を目の敵にする必要ないんじゃね？ とは思うけど……どーなんだろそこら辺。
っていうかさー、そもそも今の時代トルストイが読めたからといって社会からフェイクニュースが駆逐されるようには全く思えないし、うーん、やっぱり今の時代のものとして描くことに失敗しているんじゃないかなあ。
とはいえラストのシーンは大変良く、「鳥にDNAとかずいぶん安易なところに落とし込んじゃったなあ」とか苦笑していたのが、映像的な説得力で一気に感心してしまうんだからやっぱり映像はすごいなーと思いました。ああいうマジックを見せられると、それだけでも見て良かったなーと思えますね。
