ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジャッジ 裁かれる判事

 

ジャッジ 裁かれる判事 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: Blu-ray
 

主演二人の芝居が濃厚やなあ……

脚本もその二人の熱演を引き出す感じで悪くない。こんだけ尺いる? とも思わなくもないけれども、まあ見ていてそこまでたるい感じもしなかったから適切なのかなあ。

見所はやっぱり父親側の巧妙な立ち位置で、記憶が曖昧な中で子供側と協力体制をとれないってあたりがそもそも大変匠なのだけれども、それが裁判だけでなく親子関係のドラマともきちんと噛み合ってるのが素晴らしいなあと思う。でもってラストの証人台で、その関係性がきっちり噛み合ってドラマの山場になってるのは良くできているなーと思う。それまでの攻守の関係が逆転しているというか、弁護人が依頼人の嘘を暴くという転倒の構図も素晴らしい。こういうのが見たくて映画を見てるんだよなーと思う。

あとは裁判モノのように見えて、実は世代交代の話であるし、人生の閉じ方の話であるのもまあ良くできてるなーと思う。トイレで便を漏らすエピソードだけだったらまあショッキングだなーで終わってしまうかもしれないところに、子供を連れてくるのはほんとに素晴らしいよなーと思う。あの状況で子供への言い訳を考える親子という状況の良さったらありゃしない。そしてそこから流れるように甘いものをねだるエピソードに繋がって、それがラストシーンにまで連続性を持つわけでしょ?

うーん、これやっぱりよくできた脚本だと思いますわ。