ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル

 

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル[Blu-ray]

アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル[Blu-ray]

  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: Blu-ray
 

一応事件は記憶にあるけれども細かいところはよくわからなかったのでふんふんなるほどねーという感じ。まあドキュメンタリー風の作品でしかないので作品用に脚色してあるのは前提にして見なきゃならんのだろーけど。

なんつーか、アメリカンドリームって感じの映画だなーと思った。競争原理にインセンティブが働くのもまあ善し悪しだよなーと。もちろん金メダルを目指すくらいの競争原理に身を投じた少女の話ではあるんだけれども、それと同時に競争原理から取り残された人間の自己正当化の話ではあるよなー。このスットコ犯罪行為を見て、『ペイン&ゲイン』に感じた悲哀を思い出さずにいられるだろーか。

最後に「それでもこれが私」とトーニャが自己肯定をしてリングで戦い続けるところで映画は終わるけど、そこでファイティングポーズをとれない人間は、親のスネかじりながらピザコーラでも食ってろって感じになりかねないよなー。退避されてる人間像から、そういうのは感じてしまう。

いやまあしかし、ひとりの何物でもない少女がスケートを手にすることでトップスターに上り詰めることができるというドリームの部分は賞賛されるべきなんだろうなあ。問題はボトムとの格差があることで、その格差を乗り越えるために色々なものを犠牲にしなきゃならないのがしんどくて、じゃあボトムをきちんと底上げしようや、という話のようにも感じたのだった。