ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ジュディ 虹の彼方に

 

ジュディ 虹の彼方に [Blu-ray]

ジュディ 虹の彼方に [Blu-ray]

  • レネー・ゼルウィガー
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う、うーん……なげえ……なんでこれだけなげー時間に感じるんだろう。全体を通して息が詰まる……つらい……いやまあOPのところから「嫌な話が始まりそうだなあ……」ってニオイはプンプンしてたけどさあ。オレもなんだかんだで『オズの魔法使い』がハリウッド映画にとって大変重要な作品であるのは知っているんだけど、しかし彼女のその後とか全然想像したこともなかったので、あーこういうポジションに落ち着いたのね、というのは初耳で、あーもうしんどー。

いやーしかしこれ完璧にハリウッドの競争原理が少女の人権を蹂躙して搾取した結果、ひとりの人生を壊してしまったという悲劇で、まあしんどいよなーまじしんどい。そういう意味では冒頭のステージで一緒にショーをしているシーンが本当にヤバくて、いやまあだからこそラストの電話の決断とかがあるんだろうけどさあ……うーむー。

面白かったのはステージ上の音楽の使い方で、客席のブーイングを映さず愉快な音楽を背後に演奏しているもんだから、この状況が果たしてポジティブなのかネガティブなのかがわからんのもいいよねえ。普通、もっと客席の反応を抜くことで、客観的なリアクションみたいなのを見せるところで、ジュディのクスリでガンギマリの目を近い距離から捉え続けるんで、こちらは否応なしに不安を感じてしまうという……あそこは演出の妙だなあと思いました。

あとどうでも良いけどギターで打ち返すシーンあれ良いよね……理屈とか超越してとてもいい……