ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

一人っ子の国

 

まー中国で一人っ子政策やってたらこういうことやってるよねーという予想がまんま当たる感じの映画であり、まったくもって意外性がなく、しかしその意外性のなさがしんどいなーという感じであった。意外性を感じたのはアレか。「自転車を乗り回してると数人は捨て子が見つかる」ってやつか。そこのディテールはさすがにビビる。

あとラストで中絶できない国との対比になってるのは、あーやっぱりそのアングル持ち出してきたかーとなった。そもそもこういう図式が念頭にあるから、中絶が悪という見立ては全然ピンとこなくて、作中でも触れられていたけれども「人々・女性の権利が奪われた」という問題に落ち着くんだよなー。そうすると中盤の芸術家の、堕胎そのものが罪みたいな見せ方はちょっとしっくり来ないなーと思ってしまうのだった。

と冷静に見ていられるのも多分自分が子供を持っていないからで、やっぱり子供を持っていたりするとそういう風には見られないんだろうなー。

そういう意味では一番ズシッときたのは助産婦のエピソードで、当事者として堕胎を罪と感じているというのがしんどいし、その自ら冒した罪を不妊治療で贖っているという説得力がすごい。そしてそれに助言したのが108歳の僧侶というのも「中国!」という感じ。