熱が上がってきてちょこちょこフェミニズム系の本を読んでいるんだけど、内田樹の『女は何を欲望するか?』がまあだいぶ面白くて、さあ一気に読み終えるぞーと思ったら後半に突然映画の分析が入ってエイリアンをシリーズで解説し始めたのだった。そして自分は実はエイリアンの1しか見たことなかったので「うーんこりゃもったいないなあ」と思ってまーついでだしと思って年末年始でシリーズ見るかーとなったのだった。
でまあ、1は一応見たことがあるんだけど、改めて見るとうーんリドリー・スコットはすげーなーとなる。これと『ブレード・ランナー』を立て続けに撮るとかマジ信じらんねー。いやー、すごいスタッフと仕事してるよなあ。
改めて見ると大変面白いのは宇宙船内の美術のバリエーションで、よくもまああんなに手を変え品を変え印象にバリエーションつけるもんだなーと感心。結構たっぷりじっくりな人間ドラマだけどちゃんと狭い室内の間が持ってるもんなー。そしてたっぷりじっくり焦らすエイリアンの引っ張り方。自分ホラーってあんまり怖いと思わないんですけど、これならまあわかるかもしれない。
あとはフィニッシュホールドと言いますか、「これで終わりですよ」という説得力が大変良いですね。見ている方の思考を先取りするテンポ感はマジで堪らないなーと思いました。