ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ファイヤー・イン・パラダイス -地獄と化した町-

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地震のような明確なきっかけがあるわけでもなく、突然炎が迫って自分の日常を焼き尽くしてしまうというのは背筋が凍る。というか映像が、ヤバい。映像機材の進化で東日本大震災も今まで見たことのないような生々しい映像がたくさん残っていたが、この作品に出てくる火災の映像の説得力はちょっと尋常じゃない。空がオレンジに染まり黒い煙が空を覆い真夜中と見紛うほどの闇に辺りが覆われる。森を焼いて家を焼いて火が迫り、渋滞する道路で車は遅々として進まない。いやー、いやー、いやー……こないだ堤防が決壊したときに「あ、コレ死んだわ」みたいなことを言ってた映像をネットで見たけれども、あれによく似た絶望感がある。ああ、人ってこういう風に死ぬんだなあというとんでもない説得力。スマホの普及は人間の世界の認識を変えるなあ……

それにしてもあの駐車場に集まるパートのしんどさがたまらない。火事で広場に集合というと、オレはどうしても関東大震災の火災旋風とか思い出してしまうのだけれども、ボンボンプロパンが破裂してごうごう火炎が燃えさかっている中で、ただ姿勢を低くして数時間、アスファルトの上でじっとしてるとか、正気でいられる自信がない。ちょっと想像力が追いつかない。やばい。っていうか人間って意外と熱に耐えられるんだなあ……

そして火災が終わってから意外と普通に車で走り出せたっていうのがすごいなあ。というか燃えないのね。中で待ってたらヤバいことになったのかしら……