ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

相撲人

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常識を揺さぶられる内容でうーんこれは考えてしまうなあ……

競技としと神事としての相撲ってやっぱり違うんじゃ? とか、そもそも格闘技って基本的に男女が隔てられているよね? とか、ぶっちゃけ現状を肯定する言葉はいくらでも出てくるわけなんだけれども、でもそういう現状肯定の言葉って、そもそもバイアスがかかっているのかもしれないなあ。だってこれ、明らかに性差によって職業選択の自由が狭められているわけだもんなあ。こんなにひたむきに相撲に取り組む姿を、こんな素敵な映像で撮られたら、うーん、訴えかけられてしまう。クソ真面目なところだけじゃなくて、端々で見せるチャーミングな姿がとても良いですね……といいつつ、自虐のデブネタも色々考えてしまう内容にはなるよな、うん。

しかし映画を見た感想だと、今さんがどれだけジェンダーに対しての取り組みを行っているのかは正直わからん。「伝統」という今の相撲界を表す言葉をひたすら強調している印象があって、ジェンダーに対する言及はちょっととってつけたというか言わされているようにも思えてしまう。本当は本人の言葉で、もう少しジェンダー的な問題にどういう考えを持っているのかは聞きたかったなあというのは、うーん酷な話なのかしら。

せっかく切り口としてはすごく良いところで、題材もとても良いものを選んでいるのだから、もう少しこう、そこから先に思考を深めるためのガイドみたいなのがあると良いなあとは感じた。