ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ズカルスキーの苦悩

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なんじゃこりゃー。すげー……昨日セザンヌの作品をもうちょっと魅力的に見たいみたいな話をしたばっかりだけどさー、そりゃまあこの人が作ってる作品の質にもよるんだろうけどさー、でもやっぱりすげーと思ってしまう。オレが単純だからなのかしら? いやしかしこのズカルスキーって人は最終的には世界中の民族を収集してその元型みたいなのを探ってるところがあるし、理屈よりも人類に共通する原始の衝動みたいなところに行き着いたとしてもまあ宜なるかなって感じではなかろーか。いやまあとにかくなんか作品がすごいので見て下さいって感じ。こんな人が例えば映画のアートデザインとかやってたらきっとすごい作品ができたんだろうなあ、と思ってたら『キング・コング』とか名前が出てきてビビったよ。あのアートデザインからピーター・ジャクソンのスカルアイランドが繋がっちゃったらそれはそれで大興奮しちゃいますね。

あとはやっぱり脳のつくりの違いかなあ……モデリングしてライティングが完璧とか、まあ彫刻してるから培われた能力かもしれないけれども、うーんやっぱりちょっと意味がわからんよなあ。あと先日のバスキア展でも思ったんだけど、行くところまで行っちゃったアーティストって、世界に過剰な意味づけをしちゃうのかもしれないなあ。そういえば『ビューティフル・マインド』にもそういう描写あったよね。人間の脳は無秩序に秩序を与える能力を持っていて、芸術ってのはその意味づけのある種の暴走を利用してるんだろうなあ、と思いました。