ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バスキア展 メイド・イン・ジャパン

macg.roppongihills.com

グラフィティ文化を追っかけてたんでまあその周辺と現代アートもちょうどいいしみておくかーと思った。あと映画も一応見たしね。

なんつーか、うおー金の匂いがするぜーって感じ。アートって歴史的にどの辺りでこんなに金のニオイがガンガンするジャンルになったのかしら。オークションの歴史をちゃんと辿りたい感じだわ。なんかもう作品を見ると、巨大な作品からドラッグとマネーのがプンプン香ってきて、うーんこういう作品を作ってたらそりゃ長生きできねーよなーって正直思う。時代を追う毎にモチーフが独自の解釈と意味合いを持って進化していくのを目の当たりにすると、なんかもう世界の見え方が違うんだろうなーって感じ。世界のあらゆる雑多な事象に意味づけをして生きていくんだろうなーとか思ってしまう。

しかしまあ現物を出るとデカい。あと原色。顔のモチーフが繰り返し描かれるけれども、やっぱり人間の注目をすごく引くモチーフなんだなーと改めて思わされる。あと実際に見ると大胆に上からズギャッと重ね塗りされてるのが印象的で、さらに結構画材の質感も印象に残ったりで、うーん確かにこの前『なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門』で言われてたことも多少はあるのかなーと思う。あんま良くわかんないけど多少は。多少は。

しかしまあどちらかと言うと『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』で得た知識の方が有用だったかしら。視線誘導とかバランスとかを考えてみるだけで結構楽しい。このくらい抽象的な方がむしろトレーニングにはイイのかもしれないなー。

しかしなー、やっぱり英語のニュアンス汲めた方が絶対いいんだろうなー。なんだかんだグラフィティ出身なので文字でメッセージを伝えて、というのが根っこにあるっぽく、そこらへんはちょっと残念なのだわ……