ジャポニズムの本で『エミール・ゾラの肖像』を読んだばっかりなのでタイムリー。なんであそこに突然ゾラが出てくるのかわかってなかったので、なるほどと納得することができました。印象派ってたくさんいてまだあんまりよく立ち位置わかってないんだけど、まあとにかくマネが兄貴分っぽい立ち位置でよいのかしらん？
まーとにかくセザンヌがクソ野郎で本当にこれでいいの？ って感じ。時代が後で彼を評価したからいいものの、自分の才能を勘違いして食い潰したボンボンの息子が、自分の認められなさを周囲に口汚く喚き散らしていたら、いやまあ話にもならないくらいのひどい話だよなー。まあゾラが天才ではなく秀才ポジションだからゾラ側に感情移入するつくりにはなってるだろうけどさー、どうもなあ……
と思ってしまうのは、やっぱりいまいちセザンヌの作品のよさに共感できていないからだろうか。まあ理屈ではわかるんだけれどもそのバックグラウンドを知らなかったらまあふつーに落選に落選させて問題ないと思っちゃいます。そもそもこの作品も、あまりじっくりとセザンヌの絵画を見せてくれていなくて、うーん、アートを扱った創作って、もうちょっとこう作品そのものの持つ力みたいなのを感じさせる構成であって欲しいんだなあと思いました。
