ずらずらずらっとダ・ヴィンチの生涯をなぞった内容で、最初に見るのはあまりよくなかったかもなーというのが正直な感想です。当時のフィレンツェ辺りってそりゃまあ歴史に残る美の巨人達の交差点でありますが、しかし今の自分の知識量だとラファエロミケランジェロ辺りがせいぜいで、なんでミケランジェロとのオモシロエピソードが少ないのか意味がわからん。いやまあ弟子は弟子で面白いと思うんですけど、やっぱりドラマティックなところで言えばミケランジェロとヴェッキオ宮殿でガツーン! とやり合ったところなわけで、そこがヌルッとスルーされてラファエロ話に持っていかれるのは! なんか! よくわからん!
あと弟子とかの話も同性愛含みの話がだいぶ仄めかされているけれどもそこんところどーなのよ。いや別にどうでもいいっちゃいいんだけど。天才天才言ってて周囲の人物は再現して描いているけど肝心のダ・ヴィンチがナレーションベースだからいまいちピンとこないのよねー。
しかし当時の美術家が技術者研究者と分離されて当然、みたいな語られ方してたけどそれってホントなんですかね? むしろ現代の職業分離の状態が異常で、当時はリベラルアーツで教養一緒くたでよろしくーって時代だったんじゃねーのかと勝手に思っていたんですが。ジョットだって建築やったわけじゃないですかアレってフツーにそこら辺のジャンル分けが無意味だったってことの証左だったんじゃないですかね?