ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ

 

えー。この辺りから繋がってヒラリーが負けた下りまでいっちゃうのー? っていうかこのあとさらにスキャンダルが出てフーマと別れちゃうんだ。いやー、色んな意味ですげー映画だなー。

いやあの、これって物語的な観点からいうとですね、セカンドチャンスをもらってアメリカンドリームを叶える映画なわけじゃないですか。選挙を通してアメリカ民主主義を描く作品になりそうなところじゃないですか。本人ちゃんと決めるところの演説はめっちゃ決めたりするわけじゃないですか。妻とかもすげーキレモノなのが丸わかりなわけじゃないですか。

それがー、それがー、ひとつのセックススキャンダルで見事に歯車が狂っていくのがもうものの見事でなー。最初は仲睦まじかった夫婦仲もどんどん亀裂が入っていくのがリアルでなー。誠実に嘘をつかないというモットーを死守しても暴露が加速して全然収拾がつかないのがマジで胃にきてなー。周囲の人間のプレッシャーに負けて自分の感情のコントロールを放棄してしまう辺りとか、もう人間くさすぎてなー。

それでも、ひとつの目的のために、ボロボロになりながら、走りきるその姿は、まあ心を打たれちゃったり、する、かな? いや理屈でいうと感動的なはずなんだけれども、圧倒的に腑に落ちないこの据わりの悪さが、多分このドキュメンタリーの面白いところなんだろうなーと思いました。