ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

300 帝国の進撃

 

まーその、前作からなんとなーく雰囲気でお話をつくって、あとは映像で見せちゃおうって感じの印象だったんですけど、一番の訴求力だった「たった300人で」さえ蔑ろになっちゃって、もうどうしようもない感じになっちゃってますね。っていうかあり得ないのはあの決戦前の演説の超絶な雑さで、ストーリー的に心をギュッと掴まなきゃならない名演説が必要なはずのあのシーンで、なんであんなどーでもいい台詞しか出てこないんですかね。感動させる気満々の音楽がガンガン前に出しゃばって、最高に酷いシーンだったなあ。っていうかですねー、ギリシアが自由自由いってるのが本当にピンとこなくて、いやまあペルシア戦争が自由のための戦いと言われたらしーですけど、その自由って今の我々がイメージする自由と同じでいいんですか? あそこらへんの海戦だと、どうしても三段櫂船の無産市民とかそういう朧気なワードが気になって気になってしょーがない。そこら辺フォローされてれば違ったのかしら。でも興味別になさそうだよなあ。

んじゃあそこら辺は適当にごまかして、戦闘シーンに力が入っているかというと、うーんこれ似たようなガチャガチャした戦いにテキトーにスローモーション入れとけばいいんでしょって感じで全然面白くない。っていうかクライマックスのあの長回しなんで必要なんですかね? 火と海中と馬でまあ見栄えはするけれども、正直見栄えがするだけって感じ。カメラもなんかてきとーにグルグル回しておけばいいって印象だし、かえって興醒めしてしまいました。もっと最初に敵との位置関係を見せておくとか、周囲がどれだけ敵に囲まれているかを明示しておくとか、色々やり用はあると思うんだけどなー。