ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

恐怖の報酬

 

名作という噂は聞いていたけれども、この度Amazonのプライムビデオに入っていたのを発見! 最近プライムビデオに名前は聞いたことあるけどなかなか見る機会のない古い映画がガンガン追加されててとても良いと思います。

でまあこの作品なんだけれども、いやーさすがに面白い。序盤はかなーりたるくて、ベネズエラの場末の街とか描写されてももう全然ぴんとこないものだから、正直どこを見たもんかなーって感じ。ほんとなんであんなにのんびりキャラクターの紹介をしてるんでしょうね。時代? お国柄? ヒロインのあからさまなお色気シーンも含めまして、正直だいぶたるい感じ。

なんだけれども、トラック運転を始めた途端に別の映画かってくらいのサスペンスになってしまいまして、ノンストップで見入る見入る。っていうかですね、当時のベネズエラの動くことが奇跡みたいなトラックにですね、いつ爆発するともしれない大量のニトロが乗ってるわけですよ。そんなんシチュエーションだけで最高に面白いじゃないですか。しかも運転手が揃いも揃って社会の負け犬みたいなキャラクターで、あーこれは失敗する、絶対色々失敗する、という予感が満載。実際お前らもうちょっと上手くできるんじゃないですかそれ? とはしょーじき思う。けどそれも含めてのサスペンスですよね。

しかしこう、最後の方の油まみれの展開は、なんかこう言葉じゃ説明できない感情が生まれちゃうよなあ。突然の爆発でできた油まみれの池での無意味な悲劇。いっそ爆発で死んだ方がマシだよなあ、アレ。

サスペンスのはずなのに、ラストで全くスッキリしないこの感触、なかなか他の映画では味わえなくてとても良かったです。