ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

バンクシー・ダズ・ニューヨーク

 

バンクシーのドキュメンタリー。どうもこの人ちょっと前にニューヨークで一ヶ月間毎日ストリートアートを更新という大変愉快な試みを行っていたらしい。この作品はそんな試みを追いかけた作品で、まあドキュメンタリーとしては基本的に順繰りに作品を追っていくだけみたいな側面が大きいのだけれども、しかしまあバンクシー作品をアートとして理解するにはそれを社会がどのように受け入れたかまでを観なきゃならんのだろうし、するとこのくらいストレートに追いかけてもらった方がわかりやすい面もあるなーと思う。

全編を通して思うのは相変わらず頭いい人だなーってことで、これだけの人数をチームで動かして警察からはほとんど尻尾を掴まれずに、まあよくもこれだけの活動ができたもんだなーと感心させられる。手を変え品を変えで様々なメディアートを行って、こんなん毎日街に描かれたらもうそりゃあ最高な1ヶ月だったろうなあ。Web経由で政治的メッセージを解説しちゃうのもまあ大変今風でしかも適切な手引きでありますね。

ニューヨークがグラフィティの聖地であるという点がちゃんと解説されていたのも良かった。グラフィティのアーティストから煙たがられながらも、5ポインツへの言及なんかも含めつつ、リスペクト籠めてやってたんだなーと。

あとは『セービング・バンクシー』で出てきたディーラーの人が元気に活動していて笑ってしまう。結局あの狼売らなかったのか。カネの話がかなり全編にわたって言及されていたのも、うーん正しいつくりだなあと思いました。