ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

ドリーム

 

ドリーム (字幕版)

ドリーム (字幕版)

 

なんか公民権運動周りの映画ばっかり見てるなあ最近。まあそのくらい自分の中でテーマになってんだろう。

ってか、NASAのロケット打ち上げの映画と思ったら黒人の公民権周りの話でびっくりした。ケネディが月に行くって言う前のスプートニクとかの時代だから、キング牧師もそんなに注目されてないのかしら? 歴史が激動すぎてちょっとついていけないですね……だってさらにベトナム戦争とか並列で走ってたわけでしょ? いやー……

気になるのは、この作品のメッセージが「能力を発揮するためには人種なんて関係ない」に止まっているようにも思えるところだよなあ。有能だろうと無能だろうと全ての人間は平等である、みたいなのが人権の意義であって、科学を信奉するNASAのバックグラウンドにそういう意識は薄いよね。だからこれは、あるきっかけで人種の壁が破壊された場所を描いてはいるけれども、ギークな科学への信奉が人権を擁護すると主張するわけではないことは要注意だと思った。まあ自分もどっちかっつーと科学を信奉しがちな人間なので、「私には差別意識なんてないの」「大丈夫、あなたがそう思ってるのはわかってる」みたいなやり取りは、ホントにグサッと胸に突き刺さったなあ……

あ、あと「私たちのアポロ計画」の副題が取り外された経緯があったわけだけれども、うーんこの内容だとさすがにアポロ計画はないなー。見る前は、「アポロ計画に参加できなかった、でも彼女たちなりの場所で宇宙開発に打ち込んでアポロ計画に繋がる何かを残した」みたいなニュアンスだったらアリかなーと思ったけど、全然そういうないようじゃなかったからなー。全く擁護できないと思いました。