うーんやっぱり武侠の世界は独特だなあ。カンフー映画はまあまあ観ていると思うんだけれども、武侠をまんま取り上げた作品ってそんなにで、時々触るとその世界観にちょっと面食らうよなー。あのメシ屋のエピソードで仲間が集結してしまうのが当たり前の世界なのか。
それにしても全体的にアクションに文句のある映画で、ストーリーもどーってことないんだからもうちょっとちゃんと殺陣をみせてくださいよー。っていうかなんであんなローキーなの? 戦闘の半分以上は夜のシーンなのに、あんなに全体的に暗くしてアクションを見づらくされると、もうテンション駄々下がり。役者の表情はもうちょっとはっきり見せてよ。剣の映画なんだからもっと照り返しのハイライトを鮮烈に見せてよ。
あと序盤の刀盗もうとするシーンでのスローモーションの乱発はホント素人なのかしら? 静のアクションを思考しているのはわかるけど、いちいちカット割りが説明臭すぎるし、そもそもああいうアクションを行うんだったらもっと極端に壷部屋みたいな舞台設計にしないとダメでしょう。チンタラチンタラ顔アップしてる場合じゃないと思いました。
決定的なのは表情の戦いだよなあ。それまで全くそんな気配もなかった雪までわざわざ降らせて、湖の氷上で軽功アクションの見せ場って最高のシチュエーションなのに、つるつるつるーって滑ってばっかりでぜーんぜん面白くないよ。普通、途中であった氷蹴りとかそういうのを期待しちゃうでしょ?
うーん、色々期待外れの映画になってしまったぜ……