世界の武術を追いかけるドキュメンタリーかと思ったら、韓国が制作した中国の武侠を全4話でやるヤツで「なんでやねん」となった。っていうか元タイトルが「天下武林紀行」なのね。いやまあ確かに日本語に訳したらニアリーになるのかも知れないけどさあ、やっぱ全然違うくね？
武侠に関してはあまり触れたことがなく、出てきた金庸くらいはさすがに読んどきたいなーとも思うんだけれども、Kindle版で売ってんの中国語版だけじゃん……とだいぶションボリしている。韓国だとやっぱり文化的な認知度がちょっと違うんだろうなーとは番組を見ていて思った。
が、内容的にはさすがに四時間もあって、武侠ものの外殻から丁寧に説明してくれているので助かった。作品を読んでる人にとっては基本的な設定の確認になるんだろうなーと思う。映画なんかで出た単語はちらほら出てくるので、そこは結構助かったかなあ。武当山くらいはオレも知っている世界遺産で見た。
後半は、武侠を広く捉えて中国の武術系のエピソードが多くなるけれども、その中で秘笈の話なんかは想像力を刺激されて良かったです。師匠の弟子になるエピソードなんかもそうだけれども、文化がこれだけ強い連続性を持って伝承されているというのはなかなか想像のつかないことだよなー、と思いました。
