ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

世界で一番殺された女

www.netflix.com

グラン・ギニョル!! そうかこれがグラン・ギニョルかー。名前は色んなところで聞くけれども、実際どんな雰囲気だったの? ってのが全然わかんなかったので、冒頭の場所の説明みたいなシーンは大変面白かったです。ちょくちょく挟まれるフランスの空気感もいいですよねー。ローキーな絵作りの中に光る緑のランプの美しさとか、くらいからこそ不気味な血の色味とか、たまんないですわ。

あとヒロインが妄想持ちであることが明示され、作中で演劇と映画がフィクションとして対比されているのにくわえて、作品そのものが映画という、二重三重にややこしい構造になっているのも良いですねー。どこがリアルな表現なのかをぐわんぐわん揺さぶってくるけれども、それがグラン・ギニョルやそこで生きる彼女自身の比喩にもなっているという、大変理にかなったつくりになっていると思います。

まーしかし内容的にはちょっとたるいよねー。雰囲気はいいけどどーも眠くなってしまうのだった。演劇のシーンがわかりやすく緊張感あるだけに、その他のシーンをどうもこうきっちり集中して観られないのは、まあ私の映画への向き合い方の問題でございますね。うーむー……