ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

テルマエ・ロマエ

 

テルマエ・ロマエ

テルマエ・ロマエ

 

おーすごい! これは正しいマンガの映画化!

なんといっても阿部寛が素晴らしすぎる。彼が日本人の中で古代ローマ人を演じているという意味不明な状況が成立している時点でもう超高度なギャグだよなー。原作のマンガでもちゃんと面白かった「古代ローマ人が現代日本にやってきてその高度な技術を勘違いするギャグ」が、阿部寛の顔芸によってなんかとんでもないくらい加速していてもう最高(ちょっと日本スゴイが鼻につきすぎな感じもしたけれど)。オペラ歌手演出のバカバカしさと良い、超素早いお話のテンポと良い、前半の展開は満点あげても良いくらいだと思いました。

が、後半になって映画としてのストーリーが鎌首をもたげてくると途端にテンションが落ちるんだよなー。序盤こそあの公衆浴場の作り込みで「おー」と感心したけれども、後半のスペクタクルにはちょっと映像が足りてないでしょう。場当たり的なストーリー展開も、まあ突然渦がミニチュアになったりなんかして笑っちゃったりはしたものの、基本的にはかなりどうでもいい。っつーかいくら自分が間男に寝取られたからって、女好きなだけであそこまで支配者を嫌うルシウスの行動原理がマジでわからん。結果がわかってしまうタイムトラベルものだからしょーがない側面はあるけどさあ、もうちょっと丁寧にやっても良いんじゃないかなあ。