ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

天と地

 

天と地 [DVD]

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うーんたるい。オリバー・ストーンはどうも尺の感覚が合わないなあ。本人の回想録ベースだからあまりフィクションに寄せきることはできないのだろうけれど、うーん、ちょっと色んな出来事がうまく消化できない。なんで家単位でそんなに不幸な運命を背負わせる話になるのかとか、そういった立場に追いやられた母親がそれで許されちゃってるのかとか、対になるとか言っていたトミー・リー・ジョーンズとの関係がそれでホントにオッケーなの? とか、うーん全然しっくり来ない。特に子供の描写があるようでないようでイマイチピンとこないんだよなー。

特に後半テーマとなってくる仏教が、自分の知ってる仏教とはそもそも全然感覚が違って、それはたぶんキリスト教的な価値観がカルチャーショックを受けたものの見方なのだろうけど、うーん全然わからんなあと困惑する。自然の抜群の美しさはフィルムの中に収められていて、季節が巡り大地が実るように……な輪廻の感じはまあ伝わらないでもない……のか? まあヨーロッパの気候とは全然違うから自然はワリとすぐに回復するだろうけど、しかしベトナムってそんな延々他国の侵略を受けるバックグラウンドがある国なのかしら? 近代以降はともかく、中国との関係って朝貢貿易とかである程度距離を取っていられたわけでもないのか。うーん全然わからん。