ガチラノ

死ぬほどどうでも良いわ…

サンシャイン・クリーニング

 

劇場で見た予告編がいかにもがんばる女性向け、って感じの編集のされ方でちょっと敬遠していたきらいがあったのだが、見たらまあ大変良い作品なのだった。普通のエンタメの感情曲線があって、最初のモグリで仕事を始めるドキドキとかは大変良いし、あとなんと言ってもどん底パートのどん底感がまあちょっとなかなかないレベルでどん底で良い。そこからの復帰がちょっと弱いのでもうちょっとなんとかなればなあ、と思わなくもないけれど……

まあしかし、そういったわかりやすいストーリーの感情曲線とは全く別の、車に乗り込んでママと通信しちゃう辺りのエピソードのスペシャルさで色々チャラというかいっそプラスになってるのでうーんとてもよい映画だなあと思う。映画の再放送はまあ大変ズルいですし、あとなんと言っても夜の列車ですね。あそこでクロスカッティングで音楽で盛り上げるのズルい。なんの意味があるのか全然わからないけどズルい。とてもいい。

しかしなんで妹は旅に出なければならなかったのか全然わからずうーんオレちゃんと映画を観てたのだろうか。妹が旅に出ることがこの作品の結末なのがなんか全然しっくり来ない。ドラマ的には家を燃やしたのもそうだけど金のことは稼げば取り返しがつくわけで、まああの女性との人間関係のトラブルのほうが重要と思うのだけど、それって旅でなんとかなるのか。うーんわからん。一応事実を下敷きにしているみたいだからしょうがないのか。